脳腫瘍
脳腫瘍とは
脳や脳を包む膜から生じた原発性脳腫瘍と、体の他の部位のがんが転移してきた転移性脳腫瘍に分けられます。原発性脳腫瘍は、神経細胞から発生する腫瘍(脳実質内腫瘍)と、脳を包む膜や脳神経、下垂体などから発生する腫瘍(脳実質外腫瘍)に大きく分けられます。それぞれの分類の代表的な腫瘍は以下のとおりです。このほかに現在は約150種類の脳腫瘍の名称があります。
脳実質内腫瘍 |
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脳実質外腫瘍 |
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転移性脳腫瘍 |
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脳腫瘍の症状
検査・診断
転移性脳腫瘍が疑われる場合は血液検査で腫瘍マーカーを測定したり、全身の核医学検査(ガリウムシンチグラフィー)を行い全身を検査します。
これらの画像検査により腫瘍の種類や悪性度を推測することができますが、確定診断には原則的に手術が必要になります。手術を安全に行うために脳血管撮影を行い、腫瘍と脳血管との位置関係を把握することも重要です。
CTやMRI、脳血管撮影で得た画像はコンピュータ上で融合することでより詳細な画像を作成することができ、手術の計画を立てるのに非常に役立ちます。
手術について
手術を安全に行うために、運動機能や感覚機能を術中脳はでモニタリングしながら手術を行います。手術部位によっては視機能や聴覚のモニタリングも行います。